【音の感覚をイメージでとらえがち?】ブーバ/キキ効果について解説!

(この記事は2021年9月15日に投稿されました。)

あなたは「キラキラ」や「もくもく」と聞くとどのような風景をい思い浮かべますか?

「キラキラ」と聞くと星が輝いている風景が思いつき、「もくもく」と聞くと雲が空を隠している風景や煙突から煙が出でくる風景が浮かぶのではないかと思います。

これらには心理学できちんとした現象名があり、ブーバ/キキ効果といいます。

ブーバ/キキ効果とはイメージと語感の相関を示すことであり、イメージだけでなく身の回りでも使われているケースがあります。

その為、今回はそんな音をイメージで捉えてしまうというブーバ/キキ効果について解説していきます。

ブーバ/キキ効果とは

冒頭でも言いましたが、ブーバ/キキ効果とはイメージと語感の相関を示すことであり、心理学では言語音と図形の視覚的印象との連想について一般的に見られる関係をいいます。

心理学者であるヴォルフガング・ケーラーが1929年に初めて報告したそうです。

ブーバ/キキ効果で行われた実験

ブーバ/キキ効果では以下の実験が行われました。

下記の図を被験者に示して、どちらにブーバとキキを名付けるかという実験になります。

あなたならどちら画像に「ブーバ」と「キキ」を名付けますか?

これは実験の結果ですが、言語・性別・年齢関係なく大多数の人間が「左の図形がキキで、右の図形がブーバ」と答えたそうです。

Soshi

確かに僕も左が「キキ」、右が「ブーバ」と名付けました。
しかし、どのような音からどのような概念を連想するかに関しては、文化・言語の枠を超えた法則はないとされています。
不思議ですよね。

ブーバは柔らかいイメージがある

「ブーバ」と聞くと人間は柔らかいイメージを想像するようです。

きちんとした法則などはありませんが、、母音を発する場合に唇の丸みを帯びる円唇母音または唇音が関係あるのではないかと思われています。

例えば、「ふわふわ」や「ワクワク」などのような擬音語を発する場合、柔らかく発するよう無意識になりますよね?

その為、言葉で発する場合でもブーバの影響が出ているということになります。

Soshi

そう思うと、アーティストAdoさんの「踊」という曲で「ふわふわ」という歌詞があるのですが、柔らかく歌っているイメージがあります。

キキは尖ったイメージがある

「キキ」と聞くと人間は尖ったイメージを想像するようです。

こちらもきちんとした法則などはありませんが、母音を発する場合に唇の丸みを帯びない非円唇母音または非唇音が関係あるのではないかと思います。

例えば、「ギラキラ」や「メラメラ」などのような擬音語を発する場合、力強く発するよう無意識になりますよね?

その為こちらも言葉で発する場合、キキの影響が出ているということになります。

Soshi

こちらもアーティストAdoさんの「ギラギラ」という曲で「ギラギラ」という歌詞があるのですが、力強く歌っているイメージがあります。

ブーバ/キキ効果の影響で名付けられたケース

ここでは、ブーバ/キキ効果の影響から名付けられたのではないかというようなケースについてご紹介していきます。

ブーバ/キキ効果の影響で名付けられた商品

スーパなどに売っている商品にブーバ/キキ効果の影響から名付けられただろうというようなケースがあります。

まずはブーバのケースですが、「ぽたぽた焼き」や「カール」「カントリーマウム」などになります。

「ぽたぽた焼き」は丸いせんべいになりますし、「カール」は丸いお菓子、「カントリーマウム」も丸いお菓子になります。

どれも丸いお菓子であることから、どれもブーバの影響があって名付けられたのではないかと思います。

そしてキキのケースですが、「芋けんぴ」や「とんがりコーン」「ベビースターラーメン」などです。

「芋けんぴ」は硬いお菓子になりますし、「とんがりコーン」は先端が尖ったお菓子、「ベビースターラーメン」は麺の形をした菓子になります。

どれもカクカクしたお菓子であり、どの名前もキキの影響があって名付けられたのではないかと思います。

これらのことから、もしかしたら新しいお菓子の名前をつけるのに役に立ちそうです。

また、ネーミングから形などを推測する事もできるかもしれません。

Soshi

商品名だけでなくブランド名からロゴを作る際にもブーバ/キキ効果の影響がある可能性がありますね。

ブーバ/キキ効果の影響で名付けられた有名人のニックネーム

有名人のニックネームでもブーバ/キキ効果の影響から名付けられただろうというようなケースがあります。

まずはブーバのケースですが、サッカー選手だった内田篤人選手のニックネームです。

内田篤人選手は尖ったイメージよりも丸みのあるイメージがある為、世間からは「篤人」よりかは「うっちー」と無意識で呼んでいるのではないかと思います。

そしてキキのケースですが、サッカー選手である本田圭佑選手のニックネームです。

本田圭佑選手は尖ったイメージがあるので「ホンダ」や「ケイスケ」と無意識で呼んでいるのではないかと思います。

Soshi

世間的にも肉食系よりも草食系の男子が増えています。
また、男の子の人気の名前ランキングでは1位から順番に「はると」「ゆうと」「そうた」「はるき」「そうま」だったようです。
どれもほとんど尖ったイメージがなく、柔らかい感じがします。
これらもブーバ/キキ効果の影響かもしれませんね。

まとめ

⚫︎ブーバ/キキ効果とは言語音と図形の視覚的印象との連想について一般的に見られる関係である

⚫︎ブーバは柔らかいイメージ、キキは尖ったイメージがある

⚫︎ブーバ/キキ効果は言葉だけでなく、商品やニックネームにも影響を及ぼしている