【乃木坂46の曲!】逃げ水について解説!歌詞についても紹介!

(この記事は2021年10月8日に投稿されました。)

皆さんは、運転中や車に乗っている際にこのような経験をしたことがありますか?

「晴れているのに道路の真ん中に大きな水溜りがある!」

「ほんとだ!あれ?
でも近づいてみると水溜りじゃなかった、、。」

経験したことがある人は「あるある」思うかもしれませんが、この現象を「逃げ水」と言います。

逃げ水とは蜃気楼(しんきろう)の一種であり、炎天下にアスファルトの道などで遠くに水たまりがあるように見える現象を言います。

遠くから見るとに水たまりがあるように見えるのに近づくと幻のように消えてします不思議な現象ですよね。

また、こちらの「逃げ水」ですがなんと、乃木坂46の曲名にもなっています!

夏にぴったり!というよりも「夏の終わり」を感じさせる雰囲気で僕は一度聞いて、大好きになりました。

その為、今回は「逃げ水」について解説していきます。

また、逃げ水の仕組みを知った上で乃木坂46の「逃げ水」の歌詞についてもご紹介していきます。

逃げ水とは

逃げ水とは蜃気楼(しんきろう)の一種であり、炎天下にアスファルトの道などで遠くに水たまりがあるように見える現象を言います。

近づこうとすると一緒に動いているように見え、いくら追いかけても追いつく事はできない事から逃げ水と言われています。

逃げ水は、熱せられたアスファルトによって地表付近の光が異常屈折される事により起きます。

逃げ水の発生条件

逃げ水は、よく晴れた暑さの厳しい日で尚且つ見通しの良い道があることが発生条件です。

アスファルト付近の空気が熱せられ、光の屈折率が変化したことで、水面に映っているかのように映る「逃げ水」が発生すると考えられています。

もし機会があれば、条件が揃った日に見通しの良い道路の遠くの方を眺めてみると、逃げ水を観測できるかもしれません。

逃げ水と蜃気楼との違い

逃げ水と蜃気楼ですが、似ているようで実は仕組みが異なります。

ここでは、逃げ水と蜃気楼との違いについて解説していきます。

蜃気楼は上位蜃気楼

普通の蜃気楼は上位蜃気楼という分類になります。

「蜃気楼」とは、上層が暖かい空気、下層が冷たい空気の温度差によって、見たことのない景色が上下に伸びたり、引っくり返ったりして見える現象です。

冷たい空気の密度は、暖かい空気の密度よりも大きいので、光は温度の異なる空気の境界で屈折します。

逃げ水は下位蜃気楼

逃げ水は下位蜃気楼という分類になります。

低いところに暖かい空気が、その上に冷たい空気がある場合は、光が凹状に進み光が凹状に屈折して進むことで、実像の下に虚像が反転して見えます。

これを下位蜃気楼といい、「逃げ水」は下位蜃気楼となります。

Sossy

暖かい空気が地面スレスレにある場合は「逃げ水」で冷たい空気が地面スレスレにある場合は「蜃気楼」になるのですね。

乃木坂46の逃げ水の歌詞を解説

ここでは、乃木坂46の「逃げ水」の歌詞を解説していきます。

逃げ水は2017年の8月9日に発売された乃木坂46の「夏曲」であり、夏にぴったり!というよりも「夏の終わり」を感じさせる雰囲気となっています。

ちなみに「逃げ水」のMVはこちらになります。

Sossy

聞いてみると、「夏曲!」というよりも、「夢」や「あの夏」をふと振り返りたくなるような切ない曲になっています。

夢や季節を逃げ水と重ねている

ミラージュ 遠くから見たとき
道の向こう側に 水たまりがあったんだ
近づいたらふいに 消えてしまった
目指して来たのに どこへ行った?あの夢

出典: 逃げ水/作詞:秋元康 作曲:谷村庸平

ミラージュとは「水たまり」のことで、ここでは「逃げ水」のことを指します。

逃げ水は近づいたら消えてしまいますが、夢もいつかは消えてしまいます。

また、夢や希望のある場所へと目指して走ってきたのに、気付いたら消えてしまったという胸に穴が空いた虚無を感じます。

そして、今では夏という季節もその夢も「逃げ水」のように近づくとどんどんと遠ざかって消えてしまう。

そんな儚い季節と、届かない夢のイメージを重ね合わせているのではないかと思います。

Sossy

「近づいたらふいに 消えてしまった 目指して来たのに どこへ行った?あの夢」
この歌詞が夢と逃げ水を重ねているかのように感じます。
逃げ水のように夢まで距離が離れていると夢は見えているのに、距離が近づくと叶いそうになって消えてしまう。
叶ってしまうと夢中になるものがなくなるという切なさを感じました。

そこに必ずあると信じて突き進むことが大事

大事なものはいつだって あやふやな存在
手を伸ばしても 何も触れられない
でもそこにあるってこと 信じるまっすぐさが
生きてく力だよ

出典: 逃げ水/作詞:秋元康 作曲:谷村庸平

逃げ水は遠くから見ると水溜りがあるように見えますが、手を伸ばす距離まで近づくと触れることができません。

しかし、そこに水溜りがあると思って進むもうとします。

また、大事なものは明確ではく、簡単に手に入るものではありません。

しかし、その「大事なものがある!」と信じで向かって進んできた過程がとても大切であると言っています。

Sossy

仕事でも「結果」が大事ですが、結果が実らない人でも「必ず結果は出る!」と信じで努力し続けた方も結果が出るようになります。
何か目指すものに向かって何かをやり遂げたものこそ「生きていく力」がつくようになります。

まとめ

⚫︎ 逃げ水とは蜃気楼(しんきろう)の一種であり、炎天下にアスファルトの道などで遠くに水たまりがあるように見える現象である

⚫︎ 逃げ水は、よく晴れた暑さの厳しい日で尚且つ見通しの良い道があることが発生条件である

⚫︎ 逃げ水と蜃気楼には違いがある
(逃げ水は下位蜃気楼で蜃気楼は上位蜃気楼である)

⚫︎ 乃木坂46の「逃げ水」は逃げ水の現象と夢や季節を重ね合わせた曲である